「データエンジニアって実際いくらもらえるの?」
これ、転職を考えている人なら一番気になるところだと思います。
私はSIerから事業会社のデータエンジニアに転職して、年収が100万円以上上がりました。この記事では、SIer時代と事業会社の年収を具体的な数字で比較しながら、データエンジニアの年収のリアルをお伝えします。
SIer時代の年収
SIerで5年目、私の年収は約480万円でした。
内訳としては、基本給が月25万円ほど、残業代が月3〜5万円、ボーナスが年間で基本給の4ヶ月分。手取りにすると月26万円前後です。
年功序列の給与体系で、毎年の昇給は5,000〜10,000円程度。どんなに頑張っても、同期とほぼ同じペースでしか上がりません。「スキルを上げても給料に反映されない」というのは、SIerにいた人なら共感してもらえると思います。
客先常駐の場合は、自社が客先に請求する単価と自分の給料の差を知ってしまうと、モチベーションが下がることもありました。
転職後の年収
事業会社のデータエンジニアとして転職した結果、年収は580万円になりました。年収100万円のアップです。
月の手取りで換算すると約6万円の増加。年間の可処分所得で考えると、生活の余裕がかなり変わります。
ただし、これは「転職しただけで上がった」わけではありません。転職活動での年収交渉がポイントでした。
なぜ100万円上がったのか
理由は大きく3つあります。
1つ目は、データエンジニアの需給バランス。
データエンジニアは慢性的な人材不足です。DX推進でデータ基盤を作りたい企業は増えているのに、構築・運用できるエンジニアが足りていません。需要が供給を上回っている状態なので、年収水準が自然と高くなっています。
2つ目は、SIerの給与体系が低めに設定されていること。
SIerの給与は年功序列がベースで、個人のスキルや貢献が反映されにくい構造です。客先常駐型のSIerでは、クライアントへの請求単価に対して還元率が40〜60%程度というケースも珍しくありません。
一方、事業会社では「このポジションの市場価値」で給与が決まるため、スキルに対する評価が適正になります。
3つ目は、年収交渉をしたこと。
最初のオファーは530万円でした。そこから「現職の年収が480万円で、転職によるリスクプレミアムも考慮すると580万円が希望です」と交渉した結果、580万円で決まりました。
転職エージェントが間に入って交渉してくれたのが大きかったです。自分で直接「もっとください」とは言いにくいですが、エージェント経由なら相場感を踏まえた交渉をしてくれます。
データエンジニアの年収相場
私のケースだけだと参考にしにくいと思うので、データエンジニアの年収相場も紹介します。
経験年数別の目安:
未経験〜2年目であれば400万〜550万円程度。ジュニアレベルで、SQLとPythonの基礎があり、ETL基盤の運用経験があるレベルです。
3〜5年目になると550万〜750万円程度。ミドルレベルで、データ基盤の設計・構築ができ、複数ツールの選定・導入経験があるレベルです。
5年目以上であれば700万〜1,000万円以上。シニアレベルで、データアーキテクチャの設計、チームリード、技術戦略の策定ができるレベルです。
SIerとの比較:
SIerで5年目の年収が400万〜500万円だとすると、データエンジニアに転職することで500万〜650万円になるケースが多いです。同じ経験年数で100万〜150万円の差が出ます。
これは「データエンジニアが特別に高い」というよりも、SIerの年功序列型給与が市場価値に対して低めに設定されている、という方が正確です。
年収を上げるためにやったこと
転職活動で年収を上げるために意識したことを3つ共有します。
スキルの棚卸しを徹底した。 自分がSIerでやっていたことを「データエンジニアの言葉」に翻訳して、職務経歴書に反映しました。「バッチ処理の開発経験5年」より「ETLパイプラインの設計・構築経験5年」の方が、データエンジニアのポジションには響きます。
複数のエージェントに登録した。 IT特化型のエージェントを3社使いました。複数のオファーを比較できると、年収交渉の材料になります。「A社からは600万のオファーが出ています」と言えるだけで、交渉力が全然違います。
希望年収を明確にした。 「できれば上げたい」ではなく「580万円が最低ライン」と具体的な数字を伝えました。根拠は、同職種の市場相場と現職の年収からの上昇幅です。
年収以外に変わったこと
正直に言うと、転職で得られたのは年収アップだけではありません。
技術的な成長速度が上がった。 SIerでは技術選定の自由がなく、レガシーな環境で働くことが多かったです。事業会社では、Snowflake、Fivetran、dbtなど最新のツールを使えるので、市場価値の高いスキルが自然と身につきます。
働き方が変わった。 客先常駐がなくなり、リモートワークが基本に。通勤時間が減った分、副業や自己学習に使える時間が増えました。
「誰のために作っているのか」が見える。 SIerでは納品したら終わり。事業会社では、自分が作ったデータ基盤を社内のアナリストやマーケターが毎日使っています。フィードバックが直接もらえる環境は、エンジニアとしてのやりがいが段違いです。
まとめ
SIerから事業会社のデータエンジニアに転職して、年収が480万円から580万円に上がりました。
年収が上がった理由は、データエンジニアの需給バランス、SIerの給与体系との差、そして年収交渉の3つです。
転職で年収を上げたいなら、まずはIT特化の転職エージェントに相談して、自分の市場価値を客観的に知ることから始めてみてください。SIerでの経験は、データエンジニアの市場では想像以上に評価されます。
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