データエンジニアが転職エージェントを3社使って気づいた「選び方の正解」

転職体験談

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「転職エージェント おすすめ」で検索すると、ランキング記事が山ほど出てきます。でも正直、どれも同じに見えませんか。

私もSIerからデータエンジニアとして事業会社に転職するとき、最初は「とりあえず大手に登録しておこう」と動きました。結果、3ヶ月ほど遠回りしました。

この記事では、実際に3タイプのエージェントを使ってわかった「データエンジニアがエージェントを選ぶときに見るべきポイント」を書きます。ランキングではなく、自分に合うタイプを見つけるための材料として読んでもらえればと思います。

私が使った3タイプのエージェント

転職活動で使ったのは、IT特化型を中心に合計3社、タイプとしては以下の3種類です。

① 大手総合型エージェント

最初に登録したのがこのタイプでした。求人数は圧倒的に多いです。ただし担当者は「IT業界全般」をカバーしているため、データエンジニアという職種の理解は浅めでした。

「Snowflakeを使ったデータ基盤の設計経験があります」と伝えても、「スノーフレーク……ですか?」という反応。紹介される求人はSIerからSIerへの横スライドが多く、事業会社のデータエンジニア求人はあまり出てきませんでした。最初の3ヶ月の遠回りは、半分は自分が「とりあえず大手」で選んだせいでもあります。

② IT・Web業界特化型エージェント

次に登録したのがIT業界に特化したエージェントです。ここで手応えが変わりました。

担当者自身がエンジニア出身だったので、話が早い。「SIerでETL設計をやっていました」と言えば「じゃあdbtやAirflowへの移行もイメージしやすいですね」と返ってきます。職務経歴書も「SIer向けの書き方」から「事業会社に刺さる書き方」へ直す方向で一緒に詰めてくれました。

紹介される求人も、事業会社のデータエンジニアポジションが中心でした。非公開求人もあり、転職サイトでは見かけなかった求人に出会えています。

ただし、IT特化型が万能というわけではありません。求人が首都圏のWeb系・自社開発に偏りがちで、地方在住だと選択肢が一気に減ります。連絡の頻度が高く、温度感が合わないと「急かされている」と感じる人もいます。そして担当者の当たり外れ(いわゆる担当ガチャ)は特化型でもあります。私の場合も、最初に登録した特化型ではない別の担当で、希望と少しズレた求人を続けて送られたことがありました。

③ スカウト型サービス

登録して待つタイプです。プロフィールを充実させておくと、企業やエージェントからスカウトが届きます。年収の高いハイクラス求人が混じる印象でしたが、来る時期と来ない時期の波が激しいです。受け身で使う分にはいいのですが、「3ヶ月以内に転職したい」という人には向きません。

3タイプを比較してわかったこと

比較軸 大手総合型 IT特化型 スカウト型
求人数 ◎ 数万件 ○ 数千件 ○ 企業次第
データエンジニア求人の質 △ SIer横滑りが多い ◎ 事業会社の非公開求人あり ○ ハイクラス寄り
担当者の理解度 △ 職種を知らないことも ○ エンジニア出身が多いが担当差あり △ 自力で判断が必要
職務経歴書サポート ○ テンプレ対応 ◎ 技術の見せ方を一緒に詰める × 基本セルフ
弱点・注意点 的外れ求人で疲れやすい 首都圏・Web系に偏り/連絡が多め スカウトが来ない時期がある
向いてる人 とりあえず広く見たい人 データエンジニアに絞りたい人 受け身で待ちたい人

数字だけ見ると大手総合型の求人数が圧倒的に見えます。でも、データエンジニアとして事業会社を目指す私の場合、効いたのは「数」ではなく「自分の職種を理解してくれるかどうか」でした。ここは人によって優先軸が違うので、誰にとってもIT特化型が正解、とまでは言いません。

内定が出たのはIT特化型経由だった

3社から内定をもらい、いずれもIT特化型エージェント経由でした。大手総合型から紹介された企業は、私の場合は最終面接まで進んでいません。

理由はシンプルで、IT特化型のほうが「この人のスキルならこの企業が合う」というマッチングの感触が良かったからです。書類の通過率も上がりましたが、これは担当者の質とのセットの話で、特化型なら必ずこうなるとは言い切れません。実際、同じ特化型でも担当によって精度差はありました。

大手総合型が悪いわけではありません。営業職や事務職など幅広い職種をカバーしているので、職種を絞り切れていない段階の人には向いています。ただ、データエンジニアやMLエンジニアのようなニッチな職種に限れば、専門特化型のほうが相性が良かった、というのが私の実感です。

データエンジニアがエージェントを選ぶときの3つの基準

実体験から、この3つは見ておくと判断がぶれにくいと思います(これで「ハズレを引かない」と保証できるものではなく、確率を上げる目安です)。

① 担当者がデータエンジニアの仕事を理解しているか

初回面談で「Snowflakeって何ですか」から始まると、すり合わせに時間がかかります。「dbtとAirflowどちらを使っていましたか」くらいの会話が成立する担当かどうか。ここが一番効きました。

② 事業会社の非公開求人を持っているか

転職サイトに載っている求人だけなら、エージェントを使う意味は薄くなります。特に大手メーカーや大手サービス企業のデータエンジニア求人は非公開のことが多いです。「非公開求人はどれくらいありますか」と聞いてみるだけでも判断材料になります。

③ 職務経歴書を「事業会社向け」に書き直せるか

SIerの職務経歴書と事業会社向けの職務経歴書は、書き方がかなり違います。私の場合は「バッチ処理の運用」→「ETLパイプライン」、SIer時代の作業を事業会社の言葉に言い換えたところで、書類の通り方が変わりました。同じ経験でも見せ方が変わると評価も変わります。この翻訳作業を一緒にやってくれる担当は信頼できます。 (具体的な言い換え例はSIer出身者向けの職務経歴書の書き方にまとめています)

エージェント選びで実際に効いたこと、効かなかったこと

正直に振り返ると、最初に「とりあえず大手」で登録した3ヶ月は遠回りでした。担当者がSnowflakeを知らず、SIer→SIerの横スライド求人ばかりが届く時期です。ここで失った時間が、特化型に切り替えてから一気に取り戻せた、という順序でした。

年収の面でも、エージェント任せにしなかったことが効いています。事業会社のデータエンジニアとして最初に出たオファーは450万でした。SIer5年目の年収が約400万だったので、それでも上がってはいたのですが、職務経歴書の見せ方を整えたうえで交渉し、最終的に500万で入社しています。ここで黙って初回提示を受けていたら450万のままでした。「エージェントが高く評価してくれた」のではなく、提示を一度引き取って交渉した分が上乗せされた、というのが実態です。

逆に、エージェントを変えても解決しなかったこともあります。面接では前月比を出すSQLをその場で書かせる質問が出ましたが、こうした技術力そのものはエージェントが肩代わりしてくれる部分ではありません。準備は自分でやる前提です。

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「自分のスキルが市場でいくらの価値があるのか」は、求人や提示額という一次情報に当ててみないと分かりません。今すぐ転職するつもりがなくても、提示レンジを知っておくと、いまの会社での働き方や交渉のしかたを考える材料になります。

その入口の一つとして、IT・Webエンジニアに特化したサービスがあります。私が転職時に実際に使ったサービスのひとつが、下記のレバテックダイレクトです(PR)。自分の経歴が企業からどう評価されるか、提示レンジという一次情報で見られたのが、私の場合は交渉の材料になりました。ただし担当の相性もありますし、1社に絞る必要もありません。複数を見比べたうえで、自分の希望と合うかは各自で確かめてください。

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転職エージェントは「合わなければ変える」でいい

最後にひとつ伝えたいのは、エージェントは1社に縛られる必要はない、ということです。合わなければ別のエージェントに切り替えればいい。私自身、最初の大手から特化型へ乗り換えています。

ただし、最初から自分の職種に近いエージェントを選んでおけば、その切り替えの手間は減らせます。データエンジニアとして事業会社を目指すなら、IT特化型から見始めるのが、私の場合は遠回りが少ないやり方でした。万人の最短ルートだと断言はしませんが、「とりあえず大手」で3ヶ月溶かした側からの実感として、こう書いておきます。


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